サンタクロースの町の近くで夏にトナカイたちを見て考えた

 

スウェーデンの国道で、たくさんのトナカイを見たレポート。ついでに、食用トナカイ肉の紹介。

スウェーデンの野生動物道路標識

「ムース(ヘラジカ)に注意」の道路標識は、スウェーデン国内中、どこを走っていても目にするおなじみのマークで、土産物のイラストにもよく使われている。

ヘラジカは、車でぶつかっても負けてしまうぐらい巨大なので、本当に「注意」が必要だが、実際に、道路で見かけることは滅多になく、スウェーデンに住んでいてもこの動物を見たことがないという人が多い。

スウェーデンの北部、北極線付近のある区間では、この「ムースに注意」ではなく、「トナカイに注意」の道路標識が立っている。

国道にいたトナカイ

ヘラジカ同様、標識はあっても、実際に動物を見ることはないのだろうと思っていたら、夏に通ったとき、サファリパーク状態で、7、8回も見た。

道端で数回。

これはメス? でもトナカイはメスにもツノがあるらしいのでツノの有無で判断できない?

道路でも・・・。

道路にいたトナカイを見て思ったこと

道路上にいたトナカイたちは、いろいろだった。

写真はないが、まず出くわしたのは、立派なツノを持つトナカイ二頭で、対向車線を悠々と歩いていた。車は数珠つなぎで、その後をのろのろ運転。

その後で見たのは、同じ車線、一つ前の車のその前を走る一頭。横に向きを変えるだけで簡単に助かるのに、アスファルト上を、直進あるのみと全速力でずっと逃げ続けるので、「ヨコー、ヨコー」と叫びながら、気をもんだ。

たったひとりで、怖さのあまり、気が動転して冷静な判断ができなかったのだろうと、不憫に思っていたら、その後、今度は、車道を集団で疾走するトナカイたちに出くわした。(上の赤い車の写真)

何だかわからないが、何も考えずに、仲間とともに先頭を行く者に従う集団。

全く動じないトナカイ、慌てふためくトナカイ、何も考えていないトナカイ・・・全員が、等しく同じ状況に置かれながら、反応が違うのは、人間も同様である。

最初の二頭のように、「ここは俺さまたちの森」とばかりに、危険を危険とも思わず、マイペースを崩さないでいられるのが理想だろうか。見方を変えれば、周りをよく見ろ、周りのことも考えろということにもなるのだろうか。

冷静な判断ができずに、命がけで走り続けている者は、端から見れば、ただの間抜けでしかないのだろうか。

人間の場合は、冷静に考えた上で、「道」を外れることより、命がけで走り続けることを選ぶかもしれない。

先頭を行く者についていくこと、とりあえず周りと同じ行動をすることについてはどうだろうか。

これについては、ちょうど最近、紹介してもらったコラムで、

今の日本社会は、崖に向かって突進している羊(常に誰かのお尻を追いかけていく習性がある)の集団かもしれない

とあったのも思い出す。(参考

 

サンタクロースの乗り物

トナカイたちを見たのは、北極線の近くだったが、そこは、サンタクロースの町で有名な、フィンランドのロバニエミ(Rovaniemi)の近くでもある。

上の地図の通り、ストックホルムからは1,000キロ以上離れているが、ロバニエミからは100キロほどしか離れておらず、緯度的にも似ている。

サンタクロースの乗り物だけあって、トナカイは半家畜化された動物なので、人為的な分布も多いが、自然分布は北極圏周辺。(ウィキペディアより)
日本語のトナカイはアイヌ語に由来しているが、北欧でも、トナカイは、サーミという先住・少数民族が管理している。

トナカイの肉の味

トナカイのいないストックホルムでも、トナカイ肉は、どこのスーパーにも普通に売っている。
スウェーデン語で、トナカイ肉はREN。

これは薄切り肉。

これはトナカイ肉入りのチーズペースト・チューブ入り。

これはトナカイのマークが目印のブランド「北極パン(Polarbrod)」の、トナカイ肉サンドイッチ。

トナカイ肉の味は、クセもないが、特別な美味しさもない。と思う。

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